日渡早紀は1961年神奈川県川崎市出身の漫画家です。1986年から『花とゆめ』で連載をスタートさせた『
ぼくの地球を守って』により、一躍注目を集めました。当時流行していたトレンディドラマの要素に転生というSF設定を組み合わせた作風が特徴で、80年代後半から90年代の漫画シーンに独自の位置を確立しています。デビュー作から現在まで、長編作品を軸とした創作活動を続けており、その代表作は複数の続編を生み出すほど高い人気を維持しています。長きにわたって読者からの支持を得ている実力派作家として、今なお新作を発表し続けています。
『
ぼくの地球を守って』は、異星人としての前世の記憶を持つ7人の男女を中心とした作品で、現代日本と彼らの前世の出来事を行き来しながら物語が展開します。その続編『
ボクを包む月の光』は16年後の世界を舞台に、前作の主要キャラの子世代が成長していく様を描いており、さらに『
ぼくは地球と歌う』へと続いています。日渡早紀の作風は、SF的な設定を軸としながらも人間関係や成長、絆といった普遍的なテーマを重視する点が特徴です。複数の作品が共通の背景世界を持つ「記憶鮮明」シリーズなど、広がりのある世界観構築もこの作家の大きな持ち味となっています。
『
ぼくの地球を守って』から入るのが最適な選択肢です。1986年からの連載作で、花とゆめコミックス全21巻、白泉社文庫全12巻、愛蔵版全10巻など複数の版で刊行されており、現在も容易に入手できます。この作品を読んでから『
ボクを包む月の光』『
ぼくは地球と歌う』へと進むことで、物語の深みが増していきます。レビュー数の多さから見ても、『
ボクを包む月の光』は連載中の主力作となっており、継続的に新刊が出版されています。中長編を読む時間がある読者には、この世界観に浸る価値のある作品群といえます。