千葉県山武郡出身。大学在学中にコミックマーケットで講談社の編集者にスカウトされ、朝基まさしと小林尽のアシスタントを務めた後、第73回週刊少年マガジン新人漫画賞で『ループループ』が入選。2005年『
マガジンSPECIAL』でのデビューから現在まで、講談社の作品を中心に活動を続けています。同じく朝基門下のアシスタントだった亜桜まるは兄弟子にあたります。現在は複数の長期連載を手がけており、累計200巻を超える作品数は、担当作の広がりと継続力を示しています。
最大の代表作は『
100万の命の上に俺は立っている』。山川直輝の原作に奈央が作画を担当し、ゲーム世界を舞台にしながら、各周回で現実世界の宗教的対立や天災、社会問題を反映させるという独特な構成で、250万部近い部数を記録しています。同じく長期連載中の『
トリニティセブン 7人の魔書使い』は、原作サイトウケンジとの組み合わせで、現代ファンタジーにラブコメディ要素を織り交ぜた作品。こちらは550万部を突破するメガシリーズとなっています。奈央の作風の特徴は、複雑な物語構造や世界観を整理された画面で描き出す力にあります。ゲーム世界、ファンタジー、現実の問題提起といった多層的なテーマを、視認性の高い作画で読者に伝える能力が強みです。
奈央の作品は『
別冊少年マガジン』『月刊ドラゴンエイジ』といった講談社・富士見書房の定期刊行誌に集中しており、入手性は比較的良好です。長期連載が多いため、単行本は順次刊行中のものがほとんど。『
100万の命の上に俺は立っている』は現在も連載中で、23巻まで刊行されています。『
トリニティセブン』も同様に連載継続中で、35巻以上が利用可能。レビュー数から見ても、この2作が奈央の代表作として認識されており、どちらから入門しても問題ありません。複数の長期作を並行連載する作家のため、新たな作品の開始も期待できます。