あだちとかは、キャラクター画を担当する安達と背景画を担当する渡嘉敷からなる女性2人組の漫画家ユニットです。安達は山形県村山市生まれ、渡嘉敷は沖縄県那覇市生まれで、出身地の異なる2人がタッグを組んでいます。デビュー作は『
アライブ 最終進化的少年』(2003年5月号〜2010年3月号連載)で、原作の河島正と協力して、超能力を持つ現代人の狂気的な本能を描いたSF作品として活動をスタートさせました。その後、『
ノラガミ』で現代和風ファンタジーへと表現の幅を広げ、2011年からの長期連載となりました。
代表作『
ノラガミ』(2011年1月号〜連載中)は、祀る社を持たない「野良神」である主人公・夜トが、わずか5円の賽銭で依頼を引き受けるデリバリーゴッドとして活動する物語です。交通事故で幽体離脱しやすい体質になった中学生・壱岐ひよりとの出会いをきっかけに、夜トや周囲の神々を巡る戦いが展開します。累計800万部を超える人気作となりアニメ化も実現しました。デビュー作『
アライブ』は、超能力を持つ現代人の心理描写に重きを置いたSF作品。両作品から読み取れる作風は、日本的な題材や設定と現代的なキャラクターの心情描写を融合させ、バトルストーリーの中で人間関係や成長を丁寧に描く傾向があります。背景の精密さとキャラクターの表情豊かな描写が特徴です。
あだちとか作品の入門には『
ノラガミ』がおすすめです。現代和風ファンタジーという独特の世界観と、主人公の貧乏ぶりと神らしからぬ行動のギャップを楽しめる1巻から、すぐに引き込まれるでしょう。テンポよく読み進められながらも、物語が進むにつれて複雑な人間関係や神々の思惑が絡み合う深さも魅力です。『
ノラガミ』は講談社『
月刊少年マガジン』で2024年2月時点でも連載継続中で、最新刊が続々と刊行されています。また『
ノラガミ拾遺集』では本編の補完やスピンオフストーリーも楽しめます。過去作『
アライブ』は完結済みで全21巻。より濃厚なシリアスストーリーを求める読者には、この作品も選択肢となります。