星野泰視は山形県上山市出身の漫画家で、1969年生まれ。浦沢直樹のアシスタント経験を経て、『
週刊少年マガジン』や『
モーニング』など講談社系の主要誌を中心に作品を発表してきました。原作との協働を多く手がけており、原作者との創作関係を築くことで知られています。2000年、さいふうめいとのコンビで『哲也-雀聖と呼ばれた男』が第24回講談社漫画賞少年部門を受賞し、その地位を確立しました。読売ジャイアンツのファンとしても知られています。
最大の代表作は『哲也-雀聖と呼ばれた男』で、戦後復興期を舞台に若き主人公が麻雀の玄人として成長していく姿を描く長編作品です。実在の雀豪・阿佐田哲也の著書を題材にしながら、単なるギャンブル漫画にとどまらず、登場人物たちの生き様や勝負師の矜持を描き出しています。その後『
デラシネマ』や『
江川と西本』『
日本を創った男〜渋沢栄一 青き日々〜』など、歴史的背景を持つ人間ドラマや実在人物の伝記的作品へと活動の幅を広げています。星野の作風は、原作との協働のなかで、時代設定を活かしながら登場人物の心理描写と人生の葛藤を丁寧に描くものが特徴です。
星野作品の入門には『哲也-雀聖と呼ばれた男』が最適です。全41巻で完結しており、講談社漫画賞受賞作として完成度も高く、麻雀の知識がなくても人間ドラマとして引き込まれます。アニメ化もされているため、映像版から入るのも一つの方法です。その後、より多彩な作品世界を体験したければ『
デラシネマ』や『
江川と西本』『
日本を創った男〜渋沢栄一 青き日々〜』へ進むことで、作家の表現幅が実感できます。多くの作品が講談社や小学館から刊行されており、現在でも比較的入手しやすい状況が続いています。