志名坂高次は東京都出身の漫画家で、1970年生まれ。漫画家志望時代には12人もの作家のもとでアシスタント経験を積み、八神ひろきを師匠として仰いでいます。この長い修行期間は、後の作品における高い画力と構成力の礎となっています。『週刊漫画ゴラク』や『ヤングチャンプ』といった青年向け漫画誌を主な舞台として活動し、サスペンス・パニック・ギャンブル漫画といった大人向けの題材を得意としています。複数の長編連載を平行して手掛けるなど、精力的な創作活動を続けています。
志名坂の代表作は『
モンキーピーク』です。薬害問題で追い込まれた製薬会社の社員たちが、山でのレクリエーション中に巻き込まれる惨劇を描いたパニックホラーで、シリーズ累計200万部を超える人気作となりました。続編『
モンキーピーク the Rock』も好評です。一方『
凍牌』シリーズは、昼は高校生、夜は雀士という二重生活を送る少年を主人公とした麻雀漫画で、高レート雀荘での対局やヤクザとの関わりを通じて人間ドラマを展開させています。シリーズは複数の章に分かれ、主人公を変更した続編『
凍牌 コールドガール』へと繋がっています。共通する特徴は、圧倒的な緊迫感と心理描写の深さ。対局中や絶望的な状況下での登場人物の葛藤が克明に描かれ、予測不能な展開が読者を引き込みます。
志名坂作品が初めてなら、200万部を超える『
モンキーピーク』から入るのがおすすめです。パニック設定により即座に物語に引き込まれ、作家の画力と構成能力を存分に味わえます。心理戦やギャンブル漫画に興味があれば『
凍牌』シリーズがよいでしょう。ただし長期連載作品のため、通読には時間が必要です。現在も複数の作品が連載中で、新刊の入手は容易です。志名坂の緊迫感あふれる描写が好みなら、一度作品に触れるとシリーズを追い続けたくなるような中毒性があります。