北海道旭川市出身、1964年生まれ。日本大学法学部新聞学科を卒業後、1988年に『週刊少年サンデー増刊号』で『連絡船奇譚』がデビュー作となる。1990年より『
週刊少年サンデー』本誌で『
うしおととら』の連載を開始し、以来30年以上にわたってサンデーを代表する作家として活躍しています。現在の仕事場は東京都豊島区。長編連載を得意とし、複雑に絡み合った登場人物の過去や運命、人間と超自然的な存在との関係性を掘り下げる作風で知られています。北海道出身という背景も作品の深さに影響を与えているとも考えられます。
『
うしおととら』(1990~1996年)は、少年と妖怪が獣の槍を手に最強の大妖怪と対峙する傑作で、人間と妖怪を超えた絆が物語の中心。『
からくりサーカス』(1997~2006年)は43巻という大長編で、サーカスとからくり(自動人形)の秘密が交互に明かされていく壮大な構成が特徴です。『
月光条例』(2008~2014年)は御伽噺を題材に、世界中のおとぎ話を登場させながら、作者自身のそれらへの思いを作品化したもの。『
双亡亭壊すべし』(2016~2021年)は幽霊屋敷を舞台にしたモダンホラーへの挑戦を示しています。藤田作品の共通点は、一見複雑で謎多き設定から始まり、物語が進むにつれて登場人物たちの深い過去と宿命が明かされていく構成。絵柄は骨太で迫力があり、アクションと人間ドラマの両立が得意です。
初心者には『
うしおととら』が最適な入門作。34巻という適度な長さで、藤田作品の特徴がすべて詰まっています。同作はアニメ化もされており、映像作品と組み合わせての視聴も可能です。次のステップとしては『
からくりサーカス』へ進むと、より複雑な構成や藤田の表現の幅が感じられるでしょう。『
月光条例』は御伽噺への造詣があるとより楽しめます。連載作品はすべて完結しており、小学館のコミックス版が流通の中心。ワイド版や文庫版も刊行されているため、自分に合った判型を選べます。現在は『
黒博物館』シリーズで『
モーニング』などにも執筆活動を広げており、常に新作が創出されている作家です。