しめさばは、小説投稿サイト「カクヨム」での活動を経て、2018年2月にデビューしたライトノベル作家です。転機となったのは2017年3月のこと。カクヨムに投稿した『
ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』がKADOKAWA編集者の目に留まり、書籍化へと繋がりました。同年開催の「BOOK☆WALKER BWインディーズコンテスト」では『本屋の店員がダンジョンになんて入るもんじゃない!』で大賞を受賞するなど、初期段階から創作の実力が認められていました。Web発掘の典型的な成功例であり、ネット発表から商業展開へ転じた世代の代表格です。また小説執筆のみならず、ゲーム『マジカミ』のノベライズやスマートフォンゲーム『BATON=RELAY』のシナリオ執筆など、多媒体での創作活動を展開しています。
代表作『
ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』は、売上不振の男性サラリーマンが駅前で出会った女子高生を家に連れ帰ることから始まる奇想天外な日常を描いた作品です。2021年4月にはアニメ化され、ライトノベル業界での認知度が大きく広がりました。このシリーズは現在13巻まで刊行され、レビュー数38件と他作品を圧倒しています。他の代表作『
ちょいクズ社畜の異世界ハーレム建国記』は異世界転生ものながら、題名の通りダークなユーモアと世俗的なキャラクター設定が特徴です。『
たゆたう煙は掴めない』では、より深い人間関係の描写へシフトしています。共通する作風として、日常系の設定に人間らしい欠点や葛藤を持ったキャラクターを配置し、独特のコメディセンスと親近感の両立を実現しています。破天荒なシチュエーションながら説得力を持つ人間ドラマとなっている点が特徴です。
まず入門作は『
ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』一択です。アニメ化の影響で現在も重版が続いており、最新刊まで入手しやすい状況にあります。シリーズは13巻まで進んでいますが、各巻が完結性を持ちながらも長期連載として機能しており、気に入ればそのまま続きを追える快適さがあります。次に異世界ものへ進みたい場合は『
ちょいクズ社畜の異世界ハーレム建国記』がお勧めで、こちらも26巻と十分な量が揃っています。『
たゆたう煙は掴めない』は短編的位置付けで、より実験的な作品性を持つため、作家の多面性を知りたい読者向けです。ゲーム関連のノベライズ作品も存在しますが、小説作品中心に読むことをお勧めします。