有間しのぶは福島県出身の漫画家で、1982年に『週刊ヤングマガジン』でデビュー。デビュー作『
本場ぢょしこうマニュアル』が約8年の長期連載となり、その後も様々な作品を発表してきました。2019年には『
その女、ジルバ』で第23回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞し、作家としての評価を確立。人生の転機を迎えた女性たちの日常と心情を丁寧に掬い上げ、時にシリアスに、時にユーモアで表現する作風が特徴です。
代表作『
その女、ジルバ』は、リストラで人生に不安を感じる40歳女性が、平均年齢70歳の高齢ホステスが働くバーで新たな輝きを見出す物語。生きる喜びを前向きに描く人生賛歌として、テレビドラマ化もされました。一方『
モンキー・パトロール』は、性格が異なる20代後半の3人の独身女性の日常と恋愛を4コマで表現。明と暗、悲劇と喜劇といった相反する要素を表裏一体で描く独特の手法が、微妙な年代の女性たちの生き方をデフォルメして伝えます。作家は、笑いと深さを共存させ、年代を問わず女性たちのリアルな人生課題を優しくまなざすスタイルを確立しています。
『
その女、ジルバ』は作家の代表作かつ受賞作で、中年期の人生の再構築をテーマにした作品としても読みごたえがあります。現在も連載中で新刊が刊行されており、入手しやすいのも魅力。また『
モンキー・パトロール』は全7巻で完結しており、通勤時間などで読み切りやすい作品として向いています。4コマ漫画形式ながら深い人間ドラマが展開されるため、短編的に楽しむこともできます。どちらの作品も小学館や祥伝社などの出版社から単行本化されており、入手は比較的容易です。