くずしろは岩手県出身の女性漫画家で、別名義に葛城一がある。『
ヤングガンガン』『
Kiss』『
ビッグコミックスペリオール』など複数の媒体で作品を発表しており、4コマから本格的なストーリー漫画まで幅広いジャンルを手がけている。2010年代から活動を続け、現在も複数作品が連載中で、読者層に着実に支持されている作家である。作風の特徴として、人間関係の微妙な心理や日常の何気ない場面を丹寧に描くことで知られており、キャラクターの心情変化や相互作用を通じて物語を紡いでいく。
最大の代表作『
兄の嫁と暮らしています。』は、両親を亡くした兄妹が、やがて兄までも失い、義姉と血のつながらない二人で暮らすようになる設定で、日常の中の心理描写を中心に展開。2017年「次にくるマンガ大賞」15位入賞の実績がある。『
永世乙女の戦い方』は女流棋士の世界を舞台にした将棋バトル漫画で、監修に現役棋士を迎えるなど題材への真摯な向き合い方が特徴。『
笑顔のたえない職場です。』は漫画家の制作現場をコメディタッチで描き、2025年にテレビアニメ化された。『
姫のためなら死ねる』は平安時代の清少納言を主人公にした4コマで、歴史と創作の融合を示す。くずしろの作品に共通するのは、登場人物の内面に向き合い、複雑な感情や人間関係の変化を地道に表現する姿勢である。
感情描写を重視する読者には『
兄の嫁と暮らしています。』から入るのが最適。親密な二人の関係が時間とともに変わっていく過程が丁寧に描かれている。より広い題材に触れたい場合は、同じく連載中の『
笑顔のたえない職場です。』はコメディ要素が強く読みやすく、2025年のテレビアニメ化で関心も高い。将棋や競技ものに興味があれば『
永世乙女の戦い方』がおすすめ。短編や4コマを好む読者には『
姫のためなら死ねる』で創作の幅を知ることができる。複数の作品が連載中で、各作品とも比較的入手しやすい状況が続いている。