ねことうふは、和歌山県出身で東京在住の漫画家です。2004年からサークル「GRINP」として同人活動を開始し、アニメ・ゲーム関連の二次創作で関東を中心に活動してきました。商業誌では『
まんがタイムきらら』シリーズで複数の連載を手がけるなど、きらら系の読者層にも馴染み深い作家です。その後、2017年にpixivで自費発表した『
お兄ちゃんはおしまい!』が大きな反響を呼び、同人誌化を経て2018年に商業単行本化、2019年からは『月刊ComicREX』での連載が始まりました。同人から商業へというキャリアパスを通じて、自身の創作スタイルを貫きながら多くの読者を獲得した作家として知られています。
ねことうふの代表作は『
お兄ちゃんはおしまい!』です。この作品は、TS(性転換)ものというジャンルに真摯に向き合い、怪しい薬で女の子の体になった大学生の兄が、妹の実験の被験者として女の子として生活するというプロット設定。単なりギャグに終わらず、キャラクターの心理描写や日常の違和感・発見を丁寧に描くことで、多くの読者の共感を呼んでいます。2026年時点で単行本の累計部数が150万部を突破するほどの人気作となりました。早期の商業連載作『ゆとりぐらし』『つかえて!コハル』では、きらら系の柔らかい絵柄と日常コメディの手法を確立。その後、『
魔法少女リリカルなのはViVid LIFE』のパロディで二次創作経験も積み、TS要素を軸としたコメディ表現へと進化させていきました。
『
お兄ちゃんはおしまい!』は、ねことうふの世界観を最も体現した作品として入門に最適です。同人版と商業版が並行していますが、現在は一迅社から単行本が11巻まで刊行されており、紙書籍と電子書籍の双方で入手できます。『月刊ComicREX』での連載も継続中なため、最新の展開を追い続けることも可能です。これまでの商業誌連載作『ゆとりぐらし』や『つかえて!コハル』を先に読むことで、きらら系の日常コメディからどのように現在の作風へ移行したかを追体験することもできますが、まずは『
お兄ちゃんはおしまい!』から始めるのが、この作家の魅力を効率的に知る道といえるでしょう。