最も知名度が高い『二十面相の娘』は、怪盗ルパンシリーズの登場人物「怪盗二十面相」の娘を主人公とした冒険譚で、2008年にはテレビアニメ化されました。古典文学の人物を現代的にアレンジする手腕が光ります。一方『地球戦争 THE WAR OF THE HUMAN』は古典的なSF設定を扱った作品、『菫画報』では怪談や幽霊といった怪奇要素を描いており、幽霊話への強い執着が窺えます。『パノラマデリュージョン』は2006年より月刊アフタヌーンで連載された、オバケを直接の題材とした作品です。レトロで文学的な題材と怪奇性を融合させる作風、細密で劇画的な絵柄が小原作品の大きな特徴となっています。
この作家を読むなら
小原作品の入門としては、アニメ化により認知度が高い『二十面相の娘』から始めるのが最適です。古典文学からのアレンジという独自の視点を最もわかりやすく体験できます。完結済みで全11巻となっており、話の完成度も高くなっています。怪奇趣味をより味わいたい場合は『菫画報』(完結・全4巻)も良い選択肢。現在連載中の『地球戦争 THE WAR OF THE HUMAN』『コジカは正義の味方じゃない』『星のポン子と豆腐屋れい子』などで、作家の最新作に触れることもできます。月刊アフタヌーンでの連載が中心であるため、単行本での刊行が充実しており、入手しやすい状況が続いています。