みなもと悠は、高校時代からボールペンで原稿を描き少年誌に投稿していた漫画家です。代々木アニメーション学院在学中の2002年に源ゆう名義で『ガンガンパワード』に「フェイク」を掲載してデビュー。スクウェア・エニックスでの読み切り掲載を経て、2006年より『
月刊少年チャンピオン』で「明日のよいち!」の連載を開始し、漫画家としての地歩を確立しました。2009年にはこの作品がアニメ化され、自らアイキャッチ原画やBパートのイラスト、最終話の原画まで手がけるなど、創作への情熱の深さがうかがえます。氷川へきるや土塚理弘といった先輩漫画家のもとでアシスタント経験を積み、業界内での人間関係も良好で、同期の望月淳とは特に親交が深いなど、漫画業界での評価も高い存在です。
みなもと悠の代表作は『
明日のよいち!』で、山での修業を積んだ少年剣士・烏丸与一が都会で出会う美人4姉妹との日常を描くラブコメです。神奈川県相模原市を舞台にリアルな地名や風景を活用し、実在感のある世界観を構築しています。その後、土塚理弘との共作『
ハルポリッシュ』では居合を題材とした学園コメディに、『
かみさまドロップ』ではファンタジー要素を盛り込むなど、バトルやコメディ、人情、ファンタジーといった多様なジャンルを融合させるのが特徴です。少年誌から少女誌への進出後も、『
華仙公主夜話』のコミカライズなどで同じアプローチを貫いており、ジャンルを問わず少年漫画的な熱さと読みやすいストーリー展開を価値としています。
みなもと悠の入門には、初連載作で最もレビュー数が多い『
明日のよいち!』がおすすめです。全15巻で完結しており、テレビアニメ版も存在するため、双方で楽しめます。次に『
ハルポリッシュ』(全5巻完結)で、土塚理弘との協業による独特の作風を体験するのが良いでしょう。長期連載を求めるなら『
かみさまドロップ』(電子特別版で11巻)が選択肢となります。作者の多面的な表現力を知りたい場合は、短編集『
DOGスタイル』も参考になります。少女誌への作品『
私たちはカケちがっている』も現在連載中で、多くの主要作品が紙・電子の両版で入手可能です。