熊本県出身の麻生みことは、1990年に「TWINS」で第15回白泉社アテナ新人大賞新人賞を受賞し、1991年に『LaLa DX』でデビューした。以来、白泉社の漫画雑誌を中心に活動してきた女性漫画家です。『MELODY』『good!アフタヌーン』などの誌面で、多くの読者に支持される作品を発表してきました。特に『
そこをなんとか』は2012年と2014年にNHK BSプレミアムでテレビドラマ化されるなど、マンガの枠を超えた広がりを見せています。コラムの執筆など、漫画以外の表現活動も手がけており、作家としての活動の幅は多岐にわたっています。
『
路地恋花』は京都の実在する路地がモデルの舞台で、職人や芸術家が暮らす長屋の住人たちの恋愛をオムニバス形式で描いた作品です。各話ごとに主人公が変わり、異なる人物たちの人生や想いが交錯する構成になっており、続編『
小路花唄』へと続いています。一方『
そこをなんとか』は、新司法試験に合格した弁護士が法廷や事務所で日々の事件に向き合う法廷漫画です。司法制度改革や裁判員制度など、実際の法律知識を盛り込みながら、人間関係の問題を扱います。作品全体を通じて、日常の人間関係を丁寧に描き、京都という舞台設定を生かした作品が多いのが特徴です。
京都の風情と人情を味わいたい読者には『
路地恋花』が入門に最適です。完結済みの4巻で一区切りついており、オムニバス形式のため気軽に読み始められます。法律や司法制度に興味がある、あるいはヒューマンドラマとしての法廷漫画を探している読者には『
そこをなんとか』がお勧めです。全15巻で単行本化されており、白泉社の花とゆめコミックススペシャルレーベルから刊行されています。各作品は異なるジャンルを扱っているため、気になる題材から始めても、その後ほかの作品へ広がっていくことができます。