上原きみ子を代表する作品は『いのちの器』です。産婦人科医・有吉響子を主人公とする本作は、1991年の『Eve Special for Mrs.』での連載開始から、2026年の『月刊フォアミセス』掲載まで、30年以上にわたって継続された長編作品。響子が養女として育てられた出自、夫の過ちによる離婚、そして医師として患者と向き合う日々など、人生の複雑さと向き合う女性の姿が描かれます。上原きみ子の作風の特徴は、女性の人生における葛藤や感情の機微を丁寧に掘り下げること。キャラクターの内面世界と対人関係を中心に据えた物語展開が、読者の共感を呼ぶ作品となっています。