大島永遠は1979年生まれ、東京都出身の漫画家です。父は漫画家の大島やすいち、母も漫画家の川島れいこという、漫画家一家に生まれました。妹の三島弥生も漫画家で、一家4人全員が同じ業界で活動する珍しい環境にいます。しかし本人は親の七光りで仕事をもらうことを強く拒み、デビュー後も長い間、特に父が有名漫画家であることを編集者に秘密にしていました。1995年に同人誌即売会でスカウトされたのを機に漫画活動をスタート。1999年の『マガジンFRESH』での正式デビュー以降、様々な雑誌で連載を重ね、独立した漫画家として地位を確立してきました。2006年からは相方の大島智と協力し、大島永遠がメイン作画とストーリー、大島智が演出・構図・作画協力という体制で活動しています。
代表作『
女子高生Girls-High』は、2001年の連載スタート以来、雑誌の移籍や休刊を経ながらも続く長編です。テレビアニメ化(2006年)もされており、作者の代表作として多くの読者に支持されています。他の主要作品には『
メルカノ。』『
同棲レシピ』などがあり、いずれも日常的で親密なシーンを丁寧に描くことが特徴です。作風としては、高校生活や恋愛、日常の人間関係をテーマに、登場人物たちの細かな表情や心情の変化を丹念に追う傾向が見られます。2010年からは『まんがかぞく 一家4人全員漫画家!』という自伝的なノンフィクション漫画も手がけ、自身の家族歴や作家活動についても作品化するなど、活動の幅を広げています。
入門作として『
女子高生Girls-High』は最も手に取りやすい選択肢です。長く続く作品で、テレビアニメ化されたこともあり、単行本や電子書籍での入手が比較的容易です。第1部が完結した後も続編が描かれており、現在も連載中となっています。より短く完結した作品から始めたい場合は『
メルカノ。』(全5巻)がお勧めです。同棲生活を題材にした『
同棲レシピ』(全8巻)も完結済みで、日常系の作風を堪能できます。また、作者自身の経歴に興味があれば『
まんがかぞく』を読むことで、漫画家一家での生活や仕事のあり方についても知ることができます。