長野県塩尻市出身の波切敦は、1985年生まれの漫画家です。子どもの頃からゲームや小説を愛し、町田・デザイン専門学校で学んだ後、『
黒子のバスケ』『
ハイキュー!!』といった人気作のアシスタントを経験。その過程で体育館シーンの作画を担当することが多く、スポーツ漫画の表現力を磨きました。2017年に『ガリバク合気』が第79回小学館新人コミック大賞で佳作を受賞し、翌年の読み切り掲載時に漫画家としての実感を得ています。2018年に『
週刊少年サンデー』でバスケットボール漫画『
switch』の連載をスタートさせ、2022年からは総合格闘技を題材とした『
レッドブルー』を手掛けています。
初連載『
switch』はバスケットボールを題材にした作品で、波切が中学時代に親しんだスポーツを選びました。その後、2022年から連載中の『
レッドブルー』はMMA(総合格闘技)の世界を舞台にしています。主人公・鈴木青葉は身体が弱く、かつての同級生に一発食らわせるため格闘技の道へ進む設定。相手の弱点を責める陰湿な寝技スタイルと、それでも前に進もうとする葛藤が描かれています。波切の作風は、スポーツという競技を通じて登場人物の内面の成長や葛藤を丁寧に追う点が特徴です。人物描写にこだわりを持ち、特に筋肉の描き方に注力しており、視覚的な説得力のあるスポーツシーンを表現しています。2024年には『
レッドブルー』がテレビドラマ化され、12月から放送開始となりました。
波切敦の作品は、スポーツ漫画の入門として最適です。『
switch』から始めるか、現在連載中の『
レッドブルー』から入るかは、好みのスポーツで選んでも良いでしょう。『
switch』は15巻、『
レッドブルー』は18巻と巻数が進んでおり、どちらも『
週刊少年サンデー』で読むことができます。『
レッドブルー』はテレビドラマ化により、映像化作品から入って漫画を追う方法もあります。波切の師匠には『
黒子のバスケ』の藤巻忠俊や『
ハイキュー!!』の古舘春一といった、スポーツ漫画の大家が揃っており、その影響下で磨かれた作画技法が随所に感じられます。スポーツを通じた人間ドラマが好きな読者に特におすすめの作家です。