稲葉光史は、小学館の漫画雑誌『
ゲッサン』を中心に活動する漫画家です。2013年に『ゲッサンmini』で『
からかい上手の高木さん』の連載を開始し、2016年に『
ゲッサン』本誌へ移籍。同作は「○○さん系」漫画の先駆けとなり、ジャンルの代表格として確固たる地位を築きました。2021年には『
からかい上手の高木さん』で第66回小学館漫画賞少年向け部門を受賞するなど、業界内での高い評価を得ています。10年近い長期連載を経て、2023年10月に同作の連載を終了し、その後も新作を手がけるなど、日本の日常系ラブコメディ漫画の重要な作家として認識されています。
稲葉光史の最大の代表作は『
からかい上手の高木さん』です。本作は、男子生徒・西片に対して、からかい上手な女子生徒・高木さんが毎日いたずらを仕掛けるという、シンプルながら奥深いコンセプトを展開。二人のやりとりの中に恋愛感情が芽生え、物語が進むにつれて二人の関係性が変わっていく様を描いています。本作はシリーズ累計発行部数1200万部を超える大ヒット作となり、テレビドラマ化も実現しています。その後の『からかい上手(?)の西片さん』では、主人公の視点を切り替え、新しい角度から同じ世界を描きました。稲葉作品の共通する特徴は、日常の何気ないやりとりの中に感情の機微を丁寧に表現する点、そして読者が自然と二人の関係の行く末を応援したくなる魅力です。
稲葉光史の作品を知るなら、まずは『
からかい上手の高木さん』の第1巻から読むことをお勧めします。本作は各話が独立しており、どこからでも読みやすい構成ですが、連載が長いため、時系列順に読むことで二人の関係の深まりをより実感できます。既刊は全23巻で完結しており、まとめて読むことが可能です。2024年4月にテレビドラマも放送されたため、映像化作品を先に見た方も、漫画原作の細やかな表現をあらためて味わう価値があります。その後『からかい上手(?)の西片さん』で同じ世界の別の視点を楽しむという読み方もあります。小学館のゲッサンで連載されていた作品のため、入手しやすく、電子書籍版も充実しています。