いそふらぼん肘樹は愛媛県在住の女性漫画家です。もともとTwitterやpixivでネタ絵やイラストを発表していましたが、2016年秋に担当編集者からのスカウトをきっかけに、初めて商業連載の執筆に挑むことになりました。編集者は、いそふらぼんがnoteで発信していた作品感想から「キャラクターへの強い感情」を感じ取り、声をかけたとのこと。実は『
KING OF PRISM』や『
アイドルマスター』といったアイドル作品の大ファンで、その熱量が認識されたことが、デビュー作『
神クズ☆アイドル』の題材選定につながっています。ペンネームは大豆食品と磯での過ごし方、そして小学校時代のあだ名「ひじき」から構成されたユニークなもの。Twitterを主なコミュニケーション手段とし、現代のオタク文化を敏感に察知する作家です。
代表作『
神クズ☆アイドル』は、2017年に読み切りで登場した後、人気を集めて2018年より連載が開始され、現在も連載中です。同作はアイドルを題材としながら、ファンやオタク的視点を重視した独自の世界観を展開しています。作風の大きな特徴は、限られた枠の中で オチをつける感覚。影響を受けた『ドラゴンクエスト4コマ漫画劇場』から学んだという、制限下でのギャグ構成力、キャラクターと設定をいかした笑いが随所に見られます。ネタ絵のイラストから出発した背景もあり、コメディセンスと個性的なキャラクター表現が作品の核となっています。好きなジャンルや自分の「推し」への向き合い方が、そのまま漫画表現に反映される、感情豊かな作家です。
入門作は迷わず『
神クズ☆アイドル』で決まります。現在9巻まで刊行されており、電子版・紙版ともに入手可能です。小冊子付きの電子特装版も配信されているため、推し推しで応援したい場合はそちらもおすすめ。ネタ絵の時代から段階的に漫画表現を磨いてきた作家ですが、デビュー作がほぼ完成形であり、読みやすく、すぐにハマれます。アイドルものに関心がなくても、キャラクターの立て方とテンポのよいギャグで楽しめる内容です。また、『
Comic ZERO-SUM』『
Comic REX』といった一迅社系の掲載誌でも作品が見られます。連載が継続中のため、最新話まで追いながら、作家の成長と作品の展開を見守ることができます。