柚木N'は愛媛県出身、現在は東京を拠点に活動する漫画家です。2003年にコアマガジン主催「メガストア大賞」の奨励賞を受賞したことが転機となり、翌2004年に商業誌デビュー。当初はコアマガジンをはじめ複数の出版社の成年向けマガジンで活躍してきました。特に姉妹をテーマにした作品を得意としており、本人も「お姉ちゃん」への思い入れが強いとのこと。2012年頃から創作の方向性に変化が生じ、一般向け作品の比重を増やすようになります。2017年以降は一般誌がメインとなり、成年向け作品は縮小傾向。同人活動も並行して行い、「Lv.X」などのサークルを主催しており、小学生の頃から同人即売会に参加するなど、創作への情熱は一貫しています。
最大の代表作は『
カレシがいるのに』で、圧倒的なレビュー数を集める長期連載作品です。その他の主要作品として、ライトノベル『
魔法科高校の劣等生』のコミカライズ版(エスケープ編・夏休み編)や、学園コメディの『
生徒会副会長矢上さゆりは頑張っている!』があります。作風の大きな特徴は、キャリアの段階ごとに異なる読者層に向けた作品を描き分ける柔軟性にあります。成年向けから一般向けへの転換を経たことで、各ジャンルでの表現スキルを磨いてきました。登場人物の心理描写や人間関係の構築に丁寧で、どのジャンルであっても読者の共感を引き出す作風が特徴です。
柚木N'の作品を知るなら、まずは『
カレシがいるのに』から入るのが最適です。電子単行本版と分冊版の双方が流通しており、自分の読みやすい形式で選べます。続く一般誌への活動拡大を追いたいなら、『
魔法科高校の劣等生』シリーズのコミカライズは視聴者の多い原作に基づくため、入りやすい選択肢です。また『
生徒会副会長矢上さゆりは頑張っている!』は学園もののほのぼのした雰囲気で、作家の描写の幅広さを実感できます。各作品とも連載中であり、電子配信による最新話への追いやすさも魅力。異なるジャンルを並行連載する作家ならではの、多彩な描写技法を比較読みするのも楽しみ方の一つです。