大分県別府市出身・在住の漫画家あずみきし。大分県立芸術文化短期大学を卒業後、漫画制作の道へ進みました。2013年より『月刊コミック@バンチ』にて『
死役所』の連載を開始し、以来十年以上にわたって同作品を続けることで、地方発の漫画家として着実に実績を積み上げています。掲載誌の誌名変更や移籍に伴い、『月刊コミックバンチ』を経て現在『コミックバンチKai』での連載を継続。2019年にはテレビドラマ化を実現させるなど、創作の世界観が映像化される作家として注目を集めています。
代表作『
死役所』は、此岸と彼岸の境界に存在する役所を舞台にしたオムニバス漫画です。自殺、他殺、病死、事故死、寿命、死産——ありとあらゆる理由で死を迎えた人々が、死後の手続きをするために訪れる場所。職員たちもまた同じく死者であり、なぜ彼らが働き続けるのか、死役所そのものの存在理由とは何か、という深い問いが物語を貫いています。累計部数670万部を超える大ヒット作となりました。各エピソードでは、死に至る経緯や人生の断片が丁寧に描かれ、重いテーマを扱いながらも読者に考える機会を与えるシリーズ構成が特徴。死という普遍的なテーマを通じて、人間の人生と選択に向き合う作風です。
あずみきしの作品世界を知るなら、やはり『
死役所』から始めるのが最適です。第1巻から読むことで、死役所という舞台設定と、そこに訪れる様々な人物たちの物語が自然に理解できます。現在も連載中で、28巻までが刊行されているため、長期にわたって作品の世界に浸ることが可能です。各巻に収録されるエピソードは相互に独立していることが多いため、どの巻から読み始めても楽しめる側面もありますが、全体的な設定や職員たちのキャラクターを知るためには順序通りの読書をお勧めします。また、2019年放映のテレビドラマ版も存在するため、漫画と映像化版の両方で世界観を味わう方法もあります。