北海道出身の漫画家・野切耀子は、2008年に「熱源は此処」で第196回LMSベストルーキー賞を受賞し、『LaLaスペシャル』でデビュー。札幌マンガ・アニメ&声優専門学校出身という経歴から、キャラクターやストーリー作りに専門的な素養を備えています。以降、『
LaLa』『
ARIA』『
デザート』といった講談社や白泉社の女性向けレーベルで、多くの受賞作品を発表してきました。コミカライズ『
BROTHERS CONFLICT feat.Natsume』から始まり、ラブコメディやラブストーリーを中心に作品を重ね、現在も複数の連載を抱える活躍中の作家です。2013年には「ほっかいどう大マンガ展」に出品されるなど、北海道を代表する漫画家としても認識されています。
野切の最高人気作『
私のオオカミくん』は、ケモノ耳を持つ男子キャラが登場するユニークなラブコメディで、多くの読者から支持を集めています。『
僕らの好きはわりきれない』は久々に再会した兄妹と幼なじみの三角関係を描き、『
蓮住荘のさんかく』も三角関係のラブストーリーとして「心に沁みいるセリフや情感のある風景」を特徴としています。『
甘くない彼らの日常は。』はイケメンな問題児3人との恋愛模様を描き、多角的なキャラクター描写が魅力です。全体を通じて、野切は「透明感のあるスタイリッシュな絵柄」で知られ、麗しい画面構成の中に、複雑な感情や人間関係を丁寧に描き出す作家として確立しています。
まず入門作として『
私のオオカミくん』がお勧めです。ケモノ耳という視覚的なキャラクター性とラブコメディの読みやすさで、野切の透明感のある絵柄と人物表現の魅力が最も伝わりやすい作品です。次に『僕らの好きはわりくれない』へ進むと、より感情的な深さを持つストーリーが楽しめます。『
甘くない彼らの日常は。』も同時代の作品として並行読みできます。野切の作品は『
デザート』『
ARIA』『
LaLa』などの講談社・白泉社刊行物を中心に展開しているため、各出版社の単行本化を確認することで、最新刊まで揃えやすくなっています。