藤原さとしは、元陸上自衛官という異色のバックグラウンドを持つ漫画家です。自衛隊での実務経験を創作に活かすため、連載中の作品でも取材を重ねており、冬山でのレンジャー訓練への同行取材も行うなど、リアリティへの執着が強い作家として知られています。山本英夫のアシスタント時代を経て専業化し、花沢健吾やたなかけいごといった同期の作家たちとの関係も深い遅咲きの漫画家。2005年に小学館新人コミック大賞青年部門佳作を受賞した「多聞」で漫画家としてのキャリアをスタートさせています。
最大の代表作は『
ライジングサン』で、15巻まで続く連載作です。自衛隊をめぐるストーリーを舞台に、彼の経験が存分に活かされています。その続編『
ライジングサンR』も18巻まで続く人気シリーズとなっており、これら両作品がレビュー数で圧倒的な支持を集めています。一方『
キチこわ〜自衛隊基地で本当にあった怖い話〜』では、自衛隊での実体験を基にした怪談的な作品へと領域を広げており、『
クローズ リスペクト』シリーズでは別の作風にも挑戦しています。全体として、自衛隊の知識と取材に裏打ちされたリアルさ、緊張感のある物語構成が特徴です。
まずは最大人気作『
ライジングサン』から入るのが最適です。自衛隊を題材にした本格的な戦闘・サスペンス作品で、この作家の資質が最も引き出されています。その後『
ライジングサンR』へと進めば、シリーズの世界観を深く味わえます。怪談や別の題材にも興味がある場合は、『
キチこわ』や『
クローズ リスペクト』へのステップアップも良いでしょう。現在、複数の作品が連載中のため、電子書籍や単行本で継続的に新作を追える状況にあります。