加賀やっこは、2010年に『
デラックスベツコミ』に掲載された「嘘つきの、レンズで」でデビューした少女漫画家です。小学館の『
ベツコミ』を主な発表誌とし、2016年1月号からは「ゆれるるる」の連載を開始。デビュー当初から『
ベツコミ』という少女向けの定期刊行誌に作品を発表し続けており、短編から連載作まで幅広い企画に携わっています。作家としてのキャリアの中で、感情の動きや人間関係の微妙な変化を丁寧に描くことで読者の支持を集めており、その代表作は実写映画化も果たしています。
代表作『
一礼して、キス』は、弓道部に所属する高校生たちの青春を舞台にした作品です。部長を引退する岸本杏と、後任の部長三神曜太の関係性の変化を丹寧に追っており、競技を通じた信頼と好意の深まり、そして試合直前の心理描写に作家の持ち味が顕著に表れています。その他の連載作「花に、かみつく」「ゆれるるる」「すごく、あかく、したい。」「夏に、ゆきが降るように。」など、加賀やっこの作品に共通するのは、日常のなかの小さな感情の揺らぎや、人間関係の繊細さを主題にしていることです。少女漫画らしい恋愛や思春期の心情を、過度なドラマ化ではなく、リアルな心の動きとして表現する傾向が見られます。
加賀やっこの作風を最初に知るなら、レビュー数が圧倒的に多い『
一礼して、キス』から入るのが最適です。完結済みで全8巻と読みやすく、実写映画版も公開されているため、原作との比較も楽しめます。その後、現在連載中の作品へ進むことで、作家の現在の創作姿勢を感じることができるでしょう。『
ゆれるるる』は『
ベツコミ』での連載作で、同誌の読者に向けた最新の作品として定期的に読むことも可能です。小学館『
ベツコミ』が主な発表誌のため、同誌のバックナンバーや単行本で作品を追うことができます。