佐山哲郎の作品一覧
さやまてつろう
官能小説家からジブリ原作者へ――異能の文筆家・佐山哲郎
どんな作家?
1948年生まれの佐山哲郎は、漫画原作者であると同時に、編集者・官能小説家・詩歌研究家・僧侶という異色の経歴を持つ人物です。1970年代から80年代にかけて、自販機本やビニ本業界で編集者および執筆者として活動し、エロ出版社の編集局長を務めていました。その傍ら、少女漫画の原作執筆も手がけており、その作品が宮崎駿監督の目に留まり、スタジオジブリのアニメ映画化へと結びついきました。同業者からは「一晩でエロ本一冊分の文章を書き上げた」という伝説的な執筆速度で知られ、あらゆるジャンルの文章を自在に操る才能を評価されていました。現在は浄土宗の僧侶として寺院住職を務めながら、文筆活動を続けています。
代表作と作風
佐山哲郎の代表作は『コクリコ坂から』(作画:高橋千鶴)です。1980年に『なかよし』に連載された全8話の作品で、フランス語で「ヒナゲシ」を意味する「コクリコ」というタイトルは、歌人・与謝野晶子の短歌から着想を得ています。舞台は横浜を思わせる街並みに設定され、情緒的な風情が特徴です。2011年にはスタジオジブリによってアニメ映画化され、原作の世界観が見事に映像化されました。少女漫画の原作者としては異例の経歴を持つ佐山ですが、官能小説で培った人物描写の力や、詩歌研究者としての言葉選びの繊細さが、この作品の情緒的な魅力に結実しているといえます。
この作家を読むなら
『コクリコ坂から』は単行本が講談社より全2巻で刊行されており、現在も入手可能です。2010年には角川書店から新装版、2011年には文庫本が発売されているため、複数の版から選べます。同作はアニメ映画も高く評価されているため、映画鑑賞後に原作漫画を読むのも、原作を先に読んでからアニメを見るのも、どちらの順序でも楽しめます。官能小説家から少女漫画原作者への転身という、佐山の異色な人生を象徴する作品であり、その背景にある経歴を知ることで、より深い読みが可能になるでしょう。
佐山哲郎に関するよくある質問
- 佐山哲郎の最新作は何ですか?
- 最新作は『コクリコ坂から』(2016年4月28日時点)です。
- 佐山哲郎の代表作・人気作は何ですか?
- レビュー数の多い代表作は『コクリコ坂から』などです。
- 佐山哲郎の漫画はどこで読めますか?
- 佐山哲郎の作品は各電子書籍ストアで配信されています。ドコヨミ!では各作品のストア別の価格・無料試し読みを比較できます。