士貴智志は愛知県春日井市出身の漫画家。1991年に『コミックGENKi』で「罪と罰」によって商業誌デビューし、以後30年以上にわたり活動を続けています。同人誌の執筆も並行しており、複数のサークルを主宰するなど、同人シーンにも深い関わりを持つ作家です。主に既存作品の続編やスピンオフを手がけることが多く、原作者の世界観を漫画化する形で力を発揮してきました。デジタルツール時代の到来とともに活躍の場を広げ、月刊誌での連載を中心に、アクション漫画の表現手法に定評があります。
最も知られるのは『
進撃の巨人 Before the fall』で、原作・諫山創による大ヒット作『
進撃の巨人』の前日譚を漫画化した作品です。圧倒的な力を持つ巨人との戦いという設定を継承しながら、異なるストーリーと登場人物で独立した物語を展開させています。もう一つの主要作は『
XBLADE』で、原作・イダタツヒコによるアクション漫画の続編として、原因不明の大災厄から数年後の東京を舞台に、謎めいた武具と少年の成長を描いています。士貴智志の作風は、精密で躍動感に満ちた線描が特徴で、戦闘シーンの構図や人体の動きを見せる画力に秀でています。既存作品の設定を活かしながらも、独自の視点でキャラクターを造形し、読者に新たな魅力を提示することが得意です。
士貴智志の作品を手に取る場合、『
進撃の巨人』のファンであれば『Before the fall』は本編とは異なる物語として楽しめる入門作です。迫力のあるアクション漫画を求める読者には『
XBLADE』がお薦めで、バトルアクション好きなら原作『
BLADE』の続編という位置付けも面白さを引き立たせます。作品により掲載誌が異なるため、入手性は媒体によって変わります。『
進撃の巨人 Before the fall』は講談社から単行本化されており、『
XBLADE』も同じく講談社からの刊行です。古い作品でも重版が続いているため、電子書籍や中古流通を含め、現在でも読める環境が整っています。