イダタツヒコは滋賀県出身の漫画家・原作者で、1986年に「霧の日」で第14回ちばてつや賞準優秀作品賞を受賞し、『週刊ヤングマガジン』でデビューしました。京都精華大学でグラフィックデザインを学んだ経歴を持ちます。作品によって絵柄を変えることで知られており、本人は「飽きっぽいから」と語っています。妻は漫画家のなちで、「井田辰彦」「風鈴堂」といった別名義での執筆も行っています。二十数年のキャリアを通じて、SF・伝奇ファンタジー・アクションといったジャンルで独自の世界観を構築してきました。
代表作『
XBLADE』は、『
BLADE』の続編として2007年から2013年まで連載されたバトルアクション。未曾有の大災厄で東京が壊滅した4年後、高校生の主人公が化性応身刀に選ばれ、謎の戦いへ巻き込まれていきます。イダの作風の特徴は、超能力や非人間的な身体を持つ主要人物が登場する点にあります。SF的世界観と伝奇的な設定を融合させ、アクション・サスペンスとして展開していきます。共通項として「主人公が敵だったものに自ら進んで取り込まれていく」という独特のモチーフが繰り返され、これについて本人は「デヴィッド・リンチ的な美学」への傾倒を明かしています。恋愛ものは得意分野ではありませんが、『
BLADE』で人の道を踏み外すテーマと恋愛を結びつけて以降、それが自作の重要な要素となりました。
『
XBLADE』は12巻で連載中の代表作で、『
BLADE』の知識がなくても独立して楽しめますが、重要キャラクターが共通しているため、前作を読むとより深く理解できます。イダの入門作として『
XBLADE』から始めるのも、前作『
BLADE』から辿るのも両立可能です。また『
BLACK LAGOON 掃除屋ソーヤー 解体!ゴアゴア娘』も連載中で、イダの原作による異なるアプローチを体験できます。完結作『
誰かがカッコゥと啼く』『
美女で野獣』は短めのボリュームで、イダの作風を手軽に試すのに適しています。作品は各出版社の単行本や電子版で読むことができ、キャリア初期から最新作まで幅広い選択肢があります。