日向なつおは1996年にデビューした漫画家です。長く創作活動を続けながら、デビューから13年目となる2009年に『
ありをりはべり』で初めて単行本化を経験しました。講談社の女性向け月刊誌『
Kiss』を主な活躍の舞台としており、少女漫画の枠で物語を紡ぎ続けています。着実にキャリアを重ねる一方で、作品数よりも丁寧な執筆姿勢が特徴で、各作品は読者からの評価を集めています。創作の経験を積む中で、自らの表現スタイルを確立していった作家として位置付けられます。
代表作『
ありをりはべり』は、神様の姿が見える高校1年生・立花棗と、神主の息子でありながら見えない藤島須佐というクラスメイトが出会い、地歴部での活動を通じて郷土の歴史や神様について学んでいく物語です。特異な設定を持ちながらも、日常的で親しみやすい学園生活の描写が中心となっています。同作の続編『ありをりはべり いまそかり』も展開し、世界観を広げています。また『
宇宙めし!』など他の作品でも、日向は現実と不思議な要素を組み合わせた世界観を得意としています。全体として、ファンタジー的な設定を土台にしながらも、キャラクター同士の関係性や日常の情景を丁寧に描くほのぼの系の作風が特徴です。
日向なつおの作品は『
Kiss』など講談社の女性向け媒体で連載されているため、比較的入手しやすい環境が整っています。最初に読むなら、最もレビューが多く知名度が高い『
ありをりはべり』からの入門をお勧めします。全8巻と完結済みで、物語として一区切りついている点も読みやすさの利点です。続編『ありをりはべり いまそかり』は続きの物語ですが独立した読み方も可能です。その後『
宇宙めし!』など他作品へ進むと、作家の幅広い表現世界を体感できます。連載作品も複数あり、現在進行形で新しい作品が提供されている作家です。