久保保久は1980年3月生まれ、大阪府出身の漫画家です。講談社の『
イブニング』で活躍し、2007年から長年にわたって連載作品を手がけてきました。彼が描くのは、従来のマンガ的倫理観にとらわれない、自由奔放なギャグの世界。善悪の定義が曖昧なキャラクターたちが繰り広げる騒動を通じて、読者の常識を揺さぶるような作品を生み出しています。商業誌での長期連載を支える安定した画力と企画力を持ちながらも、その表現の振り幅は非常に大きく、下ネタやグロテスク描写を躊躇なく用いる大胆さが特徴です。
『
よんでますよ、アザゼルさん。』は久保保久の代表作で、2007年から2019年にかけて『
イブニング』で連載されました。累計発行部数300万部を超える人気作で、アニメ化もされています。物語は、性悪な悪魔とそれに呼び出された人間たちとの関わりを中心に展開。かわいらしくも見える悪魔たちのキャラクターデザインと、その裏腹に繰り広げられる過激な下ネタギャグ、グロテスクなスプラッター表現、世相を刺す風刺的なブラック・コメディが融合しています。作品全体を通じて、一見矛盾した要素の組み合わせによる独特のユーモアセンスが貫かれており、久保の作風を象徴する作品となっています。
久保保久の作品を初めて読むなら『
よんでますよ、アザゼルさん。』一択です。代表作にして最大の人気作であり、全16巻で展開される世界観とキャラクター群に触れることで、この作家の魅力を最も効率よく理解できます。下ネタやグロテスク表現に抵抗がある読者は事前注意が必要ですが、そうした要素を独特のユーモアとして組み立てる手腕は他の作家には見られません。連載は2019年に一度終了しましたが、2023年に読み切りが掲載されるなど、いまなお作品の影響力は続いています。電子版・紙版ともに主要書店で入手可能です。