いのまたむつみは、1960年神奈川県生まれのイラストレーター兼漫画家。アナログでの表現にこだわり、少女漫画のような繊細さと独特の線の細さで知られています。特に大きく美しい瞳を持つキャラクター描写が特徴で、業界内外に多くのファンを持ちました。
1987年には、来日中のマイケル・ジャクソンが京都の書店で『宇宙皇子』の画集を発見し、「色の使い方が新鮮」と高く評価。本人の希望により対面を果たすなど、国際的にもその才能が認められています。アニメーターとしても活動し、『ブレンパワード』ではキャラクターデザインを担当。愛称は「むっち」。2024年3月10日に逝去。
現在の主力作品は異世界転生ものです。『
異世界不倫』シリーズは、セックスレスの元勇者と夫を亡くした女戦士の関係を描いた独特の設定で、続編『
異世界不倫2』は連載中の人気作。その他『
異世界狙撃手は女戦士のモフモフ愛玩動物』『
玉キック』『
まじカライズ』など複数作品を手がけています。
いのまたの作風は、線の細さと繊細なタッチを活かしながらも、大人びたテーマや予想外の設定を組み合わせるのが特徴。本人は筋肉質なキャラクターや割れた腹筋を描くことが好みながら、細身の美形キャラが大多数を占める発注傾向との葛藤を持っていました。自動車やロボットといった無機物の描写は苦手としていた一方、人物の表情や身体表現には定評があります。
いのまるの現在の活動は異世界転生ものが中心です。『
異世界不倫』は大人向けの設定が特徴で、続編『異世界不倫2~導かれし人妻たちと不器用転生勇者~』もレビュー数が多く、人気の高さがうかがえます。入門には、レビュー評価が集中しているこれらの作品から始めるのが良いでしょう。
一方、『
異世界狙撃手は女戦士のモフモフ愛玩動物』はコメディー要素が強く、異なる作風を試したい読者向け。複数作品が連載中のため、各作品とも新しい巻が定期的に刊行されています。いのまたの真骨頂である繊細な線描とキャラクター表現は、全作品で楽しむことができます。