克・亜樹は福岡県出身の漫画家で、大阪芸術大学でデザインを学んだ後、漫画家として活動を始めました。1997年から白泉社の『
ヤングアニマル』で『
ふたりエッチ』の連載をスタートさせ、以来25年以上にわたってこの作品を描き続けています。初心者同士の夫婦が日々の生活の中で関係を深めていく過程をユーモアを交えて描く同作は、出版業界を代表する長期連載作品へと成長しました。克・亜樹の作家としての立ち位置は、恋愛・夫婦関係というテーマを丁寧に、かつ飾らない視点で追い続ける職人肌の創作者といえます。
代表作『
ふたりエッチ』は、見合い結婚した初心者同士の夫婦・真と優良が、試行錯誤しながら「本当の夫婦」を目指す日常を描くラブストーリーです。2011年には映画化・配信ドラマ化も実現し、圧倒的な支持を集めています。素朴で親しみやすい絵柄の中で、恥ずかしさや戸惑い、喜びといった感情を丁寧に表現し、読者にリアルな共感を呼び起こします。他の作品『熱いぞ!猫ヶ谷!!』『
毒×恋』も、恋愛や人間関係の成長をテーマにしており、克・亜樹の作風は一貫しています。派手さよりも、等身大のキャラクターの心情変化を捉えることに力を注ぎ、長く読み続けたくなる温度感が特徴です。
克・亜樹の入門には『
ふたりエッチ』が最適です。白泉社から通常版とカラー版の双方が刊行されており、現在も継続連載中なため新しい話を読み続けることができます。単行本は1巻から順に読み進めることで、夫婦の関係が少しずつ深まっていく過程をじっくり味わえます。既刊数が多いため、気になったら電子書籍版の利用も便利です。その他の作品に興味が出た場合は、同じく恋愛をテーマにした『熱いぞ!猫ヶ谷!!』へ進むのも良いでしょう。克・亜樹は超長編連載でも飽きさせない構成力を持つ作家なので、腰を据えて読む価値があります。