ちくやまきよしは、小学館『
ビッグコミック』系列で活躍する漫画家です。原作者夏緑とのコンビで、2001年から『
獣医ドリトル』の連載を開始し、20年以上にわたって作品を発表し続けています。獣医や動物にまつわる題材を得意とし、実在の職業描写と人間ドラマを結びつける作風で知られています。ビッグコミック増刊号から本誌への展開、テレビドラマ化(2010年TBS放送)など、複数のメディアでの活動実績があり、漫画界で確かな地位を築いています。同時に『
しっぽの声』など複数の長期連載を並行させるなど、多作な執筆活動を続けています。
最大の代表作『
獣医ドリトル』は、動物医療を題材にした作品で、1話から数話完結のエピソード形式で構成されています。各回で異なる患者となる動物たちの症状や抱える問題に、主人公獣医が向き合うという物語設計により、読者は動物医療の実際と、そこに関わる人間関係のドラマを味わえます。『
しっぽの声』も同様に動物をめぐるテーマを扱い、ちくやまきよしの作家としての軸が見えます。絵柄は写実的でありながらも親しみやすく、動物の描写には特に定評があります。医療や専門知識を丁寧に物語に組み込みながらも、感情的な人間ドラマを忘れない、誠実な作風が特徴です。
『
獣医ドリトル』が最適な入門作です。エピソード形式なので、どこから読み始めても楽しめる気軽さがありながら、長期連載による深みも備えています。小学館の『
ビッグコミック』『ビッグコミック増刊号』で2001年から現在まで連載されており、単行本は20巻まで刊行されています。テレビドラマ版も参考になりますが、漫画版独自の詳細な医療描写と人物描写の豊かさは、原作の大きな魅力です。動物が好きな方や医療系の職業マンガに興味がある読者に特に向いています。刊行が継続しているため、新刊での入手も容易です。