安部譲二の作品一覧
あべじょうじ
獄中体験を武器に、人間の尊厳を問い続ける作家
どんな作家?
安部譲二は、波乱万丈の人生経験を創作の源泉とする作家です。1937年生まれ。帰国子女として幼少期をロンドンやローマで過ごし、名門校を経てJALのスチュワードとして働くという恵まれたキャリアを歩みながらも、暴力団との関わりを持ち、服役を経験しました。その獄中経験を基にした著作『塀の中の懲りない面々』で知られています。小説家としてのキャリアの傍ら、漫画原作者としても活躍し、自らの体験を題材にした作品で多くの読者に影響を与えました。本人は創作における脚色や誇張について明かしていますが、航空会社勤務やヤクザとしての経歴については、同僚や元総理大臣橋本龍太郎など複数の証言により事実とされています。
代表作と作風
安部譲二の代表作は『RAINBOW―二舎六房の七人―』です。本作は昭和30年の湘南特別少年院を舞台に、獄中で出会った6人の男たちが、出所後の人生で直面する苦難と向き合う姿を描く長編漫画。2002年から連載を開始し、330万部を超える累計発行部数を記録、第51回小学館漫画賞を受賞しました。安部自身が「愛と勇気の物語」と語る本作は、自叙伝的な性格も持ちながら、社会の底辺で生きる人々の人間的な繋がりと尊厳を丁寧に描くことが特徴です。他の代表作『アプサラス』『紅蓮』『腕貸しの天』など、安部の作品群に共通するのは、社会的な周辺に置かれた人物たちの内面の豊かさと、彼らが直面する過酷な現実とのギャップを描く視点です。
この作家を読むなら
安部譲二の作品を初めて読むなら、『RAINBOW―二舎六房の七人―』を入門作として推奨します。全22巻で完結しており、完成度の高い長編漫画として彼の世界観を最も包括的に体験できます。原作・柿崎正澄の画により、獄中というテーマを重くならず、人間ドラマとして引き込まれるでしょう。アニメ化(2010年放送)も質が高く、そちらから入るのも良好です。その他の作品『アプサラス』『紅蓮』なども完結作として読みやすく、安部の多様なテーマ設定を知ることができます。『腕貸しの天』『逃亡者』は連載中のため、継続的に追える作品です。刊行状況は安定しており、電子書籍や単行本で容易に入手可能です。
安部譲二に関するよくある質問
- 安部譲二の最新作は何ですか?
- 最新作は『腕貸しの天』(2018年9月1日時点)です。
- 安部譲二の代表作・人気作は何ですか?
- レビュー数の多い代表作は『RAINBOW ―二舎六房の七人―』などです。
- 安部譲二の漫画はどこで読めますか?
- 安部譲二の作品は各電子書籍ストアで配信されています。ドコヨミ!では各作品のストア別の価格・無料試し読みを比較できます。