堀井雄二は兵庫県洲本市出身のゲームデザイナーであり、国民的RPG『ドラゴンクエストシリーズ』の生みの親です。ゲーム業界での活動が中心ですが、マンガ化された作品では監修者として関わり、ゲーム世界をマンガという別の表現媒体へ展開させる役割を果たしています。愛称の「ゆう帝」は業界内で広く知られる存在です。マンガとしての展開では、単なるゲーム原作化に留まらず、オリジナルストーリーの創作や新たな設定の構築に関わることで、ゲーム世界をより深く、より広い読者層へ伝えることを実現させています。
堀井雄二が関わる主要マンガ作品は、すべてドラゴンクエストシリーズを原題としています。最も知名度の高い『
ドラゴンクエスト ダイの大冒険』は、ゲーム世界の設定を活かしつつも完全オリジナルのストーリーを展開し、5000万部を超える発行部数を記録。少年漫画としての冒険ファンタジー作風を確立しました。『
ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章』シリーズは長期連載作品として、ゲーム設定の歴史的背景を掘り下げる物語性が特徴です。『エデンの戦士たち』はゲーム版『VII』に忠実でありながらオリジナルキャラクターを追加し、『幻の大地』はゲーム『VI』を基にした作品となっています。これらの作品群には、ゲーム内の呪文や技がマンガ用に再構成される傾向があり、後にゲーム本編にも逆輸入されるほどの創造性が見られます。
堀井雄二の手がけるドラゴンクエストマンガへの入門は、『
ドラゴンクエスト ダイの大冒険』がもっとも適しています。ゲーム知識がなくても楽しめる冒険ストーリーであり、全22巻で完結しているため読了しやすいのが特徴です。アニメ化もされており、映像作品との併行視聴も可能です。ゲーム世界をより深く知りたい読者には『
ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章』シリーズがお勧めで、前作を経て続編となる『紋章を継ぐ者達へ』は全34巻まで連載が続いています。各作品はスクウェア・エニックスから刊行されており、現在も流通している版で読むことができます。