兵庫県出身の漫画家。1960年生まれで、1990年代から活動を続ける大ベテランです。樹なつみの作品は、日本の古典や神話、民俗学的なテーマと現代の少年少女たちの心理描写を結びつけることで知られています。特に『
八雲立つ』は講談社漫画賞を受賞し、30年近く経った現在でも600万部以上の発行部数を記録するなど、時代を超えて愛される作家です。白泉社やアフタヌーン、LaLaなど複数の出版社で連載を重ね、オムニバス形式や長編、読み切りなど多様な作品形態に取り組んでいます。
『
八雲立つ』は、現代の大学生が島根県の神社を訪れたことで、日本の古い神話世界と現在が交わる物語です。和風ファンタジーとしての壮大さと、登場人物たちの内面描写が印象的な作品で、ドラマCD化やOVA化もされました。『
花咲ける青少年』は、学園を舞台にした長編で、特別編が現在も連載中です。『
ヴァムピール』は、吸血鬼と人間の関係を描く異色の作品で、月刊アフタヌーンでの本格連載を経て、講談社での刊行を再開させました。『
OZ』は完全収録版が刊行されています。樹なつみの作風は、現実と非現実、人間の深い感情と超自然的な要素の融合が特徴で、丁寧な心理描写と独特の世界観で読者を引き込みます。
樹なつみの長編ファンタジーに興味がある方は『
八雲立つ』から入るのがおすすめです。講談社漫画賞受賞作で、完結済みの10巻という読みやすいボリュームです。学園ものや登場人物たちの絆を重視した物語を求める方は『
花咲ける青少年』の愛蔵版がよいでしょう。アニメ化もされており、視聴後の理解も深まります。現在連載中の作品としては『
花咲ける青少年 特別編』が継続中で、最新のレビュー数も多く、作家の現在の作風が反映されています。いずれの作品も重版を重ねており、電子版を含めて入手しやすい状況にあります。