福岡県大牟田市出身の漫画家・イラストレーター、志水アキ。奥瀬サキのアシスタント経験を持ち、その後独立して漫画制作の道を歩みます。志水が主に手がけるのは、文学作品のコミカライズやゲーム、小説に基づいた物語の漫画化です。特に京極夏彦の妖怪ミステリー小説『百鬼夜行シリーズ』との関わりが深く、複数の作品を手がけています。その中でも『
中禅寺先生物怪講義録 先生が謎を解いてしまうから。』は、原作小説にないオリジナルストーリーを展開するスピンオフ作品として、著者公認の位置づけを得ています。安定した作画と物語構成力で、原作ものから創作まで幅広く対応できる実力派です。
志水アキの代表作は『
魍魎の匣』『
百器徒然袋』『
狂骨の夢』など、京極夏彦作品のコミカライズが中心です。これらは妖怪や怪異、人間の内面に潜む暗さを描くミステリー作品で、怖さと知的興味が両立する世界観を特徴としています。また『
幻想水滸伝III〜運命の継承者〜』はゲームのコミック化で、ファンタジー分野への適応力も示しています。『
中禅寺先生物怪講義録』は、原作小説のキャラクターを起点にしながらもオリジナル展開を見せ、教え子が謎に直面し先生が解き明かしていく構図を繰り返すスピンオフです。志水の作風は、原作の世界観を尊重しつつ、漫画表現による視覚的な恐怖感や緊張感の演出に定評があります。
京極夏彦の『百鬼夜行シリーズ』に興味がある方なら、志水アキのコミック版がおすすめです。最新作『
中禅寺先生物怪講義録 先生が謎を解いてしまうから。』は、『
少年マガジンエッジ』から『コミックDAYS』への移籍により、デジタルプラットフォームでも読みやすくなっています。すでに13巻が刊行されており、気軽に始められます。原作小説を読んでからコミック版を楽しむのも、コミック版から入って小説に進むのも可能な点が魅力です。ミステリーと妖怪怪談、知的な会話劇を求める読者に適しており、各作品は完結または連載中として継続的に楽しめます。