山根和俊は三重県出身、京都府育ちの漫画家で、1970年生まれ。1989年に「BERSERK」でホップ☆ステップ賞佳作を受賞し、漫画家への道を模索し始めます。その後、萩原一至のアシスタント経験はわずか2日間という短期間に終わりました。上京後、ゲームメーカー・ウルフ・チームに勤務し、複数タイトルでキャラクターデザインやイラストを担当。1991年に「エル・ヴィエント」の漫画版で商業誌デビューを果たします。その後、オートバイの大事故で療養期間を経て、『
週刊少年ジャンプ』での連載を開始しますが、当初は支持を得られない時期が続きました。その後『月刊少年ジャンプ』などで経験を積み、2006年に『
週刊少年チャンピオン』へ移籍。ゲーム業界での視覚的トレーニングが、独特の画風として確立されていきます。
山根和俊の代表作は『ギャンブルフィッシュ』で、原作・青山広美とのタッグにより『
週刊少年チャンピオン』で2006年から2010年まで連載された19巻の大作です。釣りとギャンブルを融合させた独創的な設定が特徴で、心理戦と技術の綿密な描写により、ジャンルの可能性を広げました。その後、『近代麻雀』での『
バード』シリーズ(リメイク版と続編)では、麻雀を題材にしながら個性的なキャラクターと熱い勝負描写を展開しています。現在は『
超人戦線』と『
黄金バット 大正髑髏奇譚』で活動中。山根の作風は、ゲーム業界で学んだカラー表現やビジュアル感覚が活かされた、独特の線描と色彩感覚が特徴です。ギャンブルや勝負といったテーマを題材にしながら、登場人物の心理描写と緊迫した勝負の流れを丁寧に追っていく傾向が見られます。
山根和俊の作品に初めて触れるなら、最多のレビュー数を獲得している『ギャンブルフィッシュ』がもっとも適切な入門作です。全19巻で完結しており、ギャンブル漫画として高く評価されています。既に完結済みのため、全話を通して一つの物語を追うことができます。次に『
バード』シリーズ(リメイク版と続編の計5巻)で、麻雀を舞台にした心理戦の描き方を堪能できます。こちらも完結作品です。現在進行中の『
超人戦線』と『
黄金バット 大正髑髏奇譚』は、作家の最新の画風と世界観を知る上で有益ですが、連載中のため今後の展開が不明です。作品は主要出版社からの刊行のため、書店や電子書籍プラットフォームで入手が容易です。