秋田県出身。武蔵野美術大学の油絵科を卒業した美術的素養を持つ漫画家です。1970年生まれで、2000年代から本格的に作品を発表してきました。講談社の文芸誌『
イブニング』を中心に、幅広いジャンルの作品を手がけています。美術教育の背景を活かした細密で繊細な描写が特徴で、単なるエンターテインメント作品に留まらない、思考深さのある物語を得意としています。キャリアを通じて、SFから格闘技まで、ジャンルの垣根を越えた創作を続けており、読者層も幅広いです。
最大の代表作は『EDEN 〜It's an Endless World!〜』。遠い未来、人類が宇宙に広がった世界を舞台に、壮大なスケールでSFストーリーを展開させます。細密な背景描写と、綿密に構築された世界観が印象的です。一方『
オールラウンダー廻』は、修斗(シューティング)という格闘技に打ち込む高校生を主人公とした青春ドラマ。格闘技の試合描写は迫力に満ち、キャラクターの心理描写も丁寧です。遠藤の作風として共通するのは、「何かに真摯に向き合う人間」を描くこと。壮大なSFであれ、日常的な格闘技漫画であれ、登場人物の成長と葛藤を誠実に描き出す姿勢が貫かれています。絵柄は写実的で、背景の情報量が豊富です。
まず『
オールラウンダー廻』は連載中で、最新情報も含めて楽しめます。格闘技の知識がなくても、主人公の成長に引き込まれやすく、入門に向く作品です。SF大作『
EDEN』は完結済みで、完全な形で読破できます。壮大な物語を一度に堪能したい方向けですが、全18巻と読み応えがあります。講談社『
イブニング』連載作が多いため、単行本で追いやすいのも利点です。美術的背景描写を活かした作品ばかりなので、絵を楽しむ側面からも損がありません。作品によってトーンは異なるため、自分の好みに応じて選べます。