桜庭一樹は1971年生まれ、鳥取県米子市出身の小説家です。小学生の頃から執筆活動を始め、中高生時代は本に没頭する読書家でした。大学卒業後はバイトをしながら執筆活動を続け、1993年にDENiMライター新人賞を受賞。その後、1999年の「夜空に、満点の星」でファミ通エンタテインメント大賞小説部門佳作を受賞してデビューしました。デビュー後も迷走期間を経験しながら、2003年の『GOSICK -ゴシック-』で注目を集め、2008年に『私の男』で第138回直木三十五賞を受賞。ライトノベルの枠を超えた多様な作品展開で知られています。
『
砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』は、田舎の女子中学生と転校生の関係を軸に、青春と秘密の物語を綴ったライトノベルです。『GOSICK -ゴシック-』は、田舎の図書館で出会った少女と少年の恋愛ミステリーで、シリーズ化され2011年にアニメ化されました。『赤朽葉家の伝説』は一族の歴史を複数の視点から描く連作短編で、日本推理作家協会賞を受賞した傑作です。桜庭の作風は、圧倒的な読書量を背景にした緻密で知的な物語構築が特徴。少女の内面描写や秘密の剥き出し、歴史と個人の関係性といったテーマが繰り返され、ライトノベルから文芸作品まで多ジャンルで深い思考性を追求しています。
入門作としては『GOSICK -ゴシック-』がおすすめです。ミステリーとしての完成度が高く、シリーズ形式なので続きも楽しめます。『
砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』は、より深刻なテーマを持つ青春作品として読むと、桜庭の少女描写の繊細さが際立ちます。文芸的な側面に興味がある場合は『赤朽葉家の伝説』から入るのも良いでしょう。多くの主要作品は角川書店系の文庫で現在も入手可能であり、アニメ化された『
GOSICK』は映像化作品も参考になります。