楠桂は1966年生まれ、愛知県出身の漫画家です。漫画家の大橋薫との一卵性双生児の妹で、小学3年生の頃から漫画を描き始め、中学時代にペンを使用するようになりました。1981年、15歳で集英社の第14回りぼん新人漫画賞で準入選を受賞し、その後デビューを果たします。
キャリア初期は集英社や新書館などで少女漫画を手がけていましたが、やがて少年誌やヤング誌へと活動の場を広げていきました。一男一女の母として、家族のエピソードをエッセイ本として刊行するなど、私生活の経験を作品に生かすことが特徴です。不育症を経験した際には、その体験をエッセイコミック『不育症戦記 生きた赤ちゃんを抱けるまで』として世に出し、読者との共感を生んでいます。
楠桂の代表作『
鬼切丸』は1992年から2001年まで『少年サンデー超増刊号』に連載され、全20巻で完結した歴史冒険譚です。その後、新シリーズ『
鬼切丸伝』として平安時代から江戸時代を舞台にした物語が2013年から2025年まで続き、複数の媒体での連載を経てウェブ漫画での配信に至りました。
『
八神くんの家庭の事情』は楠桂の初期代表作で、少女漫画的なラブコメディ要素を持つ作品です。近年の『
BITTER VIRGIN』は恋愛を主軸とした作品として知られています。また『
サレ妻漫画家の旦捨離戦記』は2025年に連載を開始した最新作で、実体験に基づく赤裸々な内容を描いています。楠桂の作風は、歴史冒険ファンタジーから恋愛ドラマ、そして私生活の実録漫画まで、ジャンルの幅が広いことが特徴です。
楠桂の作品は時系列とジャンルが多岐にわたるため、興味のあるジャンルから入るのがおすすめです。歴史冒険ファンタジーが好きなら『
鬼切丸』シリーズ、恋愛漫画が好きなら『
八神くんの家庭の事情』や『
BITTER VIRGIN』から始めるとよいでしょう。
『
鬼切丸』は1992年の連載当時の単行本版に加え、2006年から文庫版も出版されており、入手しやすくなっています。『
鬼切丸伝』は出版から配信媒体の変遷を経ており、pixivコミックで最新話まで閲覧可能です。より個人的な視点から作家を知りたい場合は、最新作『
サレ妻漫画家の旦捨離戦記』や家族エピソードをまとめたエッセイ本も参考になります。