的良みらんは1992年に青山学院大学の漫画研究会で同人活動を始め、1997年に『COMIC阿呍』の新人賞で「リャナンシーの花」が入選してプロデビューしました。初期は成人向けコンテンツを中心に執筆していましたが、2006年に富士見書房『月刊ドラゴンエイジ』での読み切りを経て、『
おまもりひまり』の連載開始により一般向け漫画作家としての地位を確立しました。ペンネームはフランスの防衛関連企業Matra社とそのミサイルMilanに由来し、その知識の深さを示すかのように、作品内での銃火器描写は極めて細密です。作風としてはファンタジーやSF的世界観を舞台に、アクション性とシビアな展開のバランスを独特のセンスで配置します。
代表作『
おまもりひまり』は、両親を失った普通の高校生・天河優人が、幼なじみの凜子とともに次々と現れる妖怪に立ち向かう物語です。2006年から2013年まで『月刊ドラゴンエイジ』で連載され、テレビアニメ化も実現した作者を代表する作品となりました。その他『
神殺姫ヂルチ』『
魔弾の王と凍漣の雪姫』『
借金100億の神巫女、温泉宿のおっさんに買われる』『
黒姉インソムニア』など、タイトルの想像力をかき立てる独特の企画力を持つ作品が並びます。共通する特徴として、ヒロインたちが銃を含むアクションで活躍し、ファンタジー世界での戦闘が描かれること。また作者の「毒」好みという表現通り、時折欝的で暗い展開を挿入しながらも、最終的には希望へ向かう救済的な結末へ導く構成が特徴です。キャラクター設定へのこだわりも強く、イメージキャストやボイスの設定を丁寧に記載しています。
的良みらんの入門作として『
おまもりひまり』が最適です。一般向け漫画としての代表作であり、連載期間の長さと高いレビュー評価が信頼性を示しており、全12巻で完結している点も読みやすい条件です。アニメ化もされているため、映像で世界観を先に把握してから漫画に進むアプローチも有効です。その後、タイトルの面白さに惹かれた他作品へ進むのがよいでしょう。複数作品が連載中の状態なので、最新刊の入手は比較的容易です。銃火器描写の細密さを楽しみたい読者にはもちろん、ファンタジーアクションの中に予測不可能な暗さを求める方にも適した作家です。