比村奇石は北海道出身、神奈川県在住の漫画家・イラストレーター。2003年から同人サークル「比村乳業」で活動を開始し、その後脱サラして2013年に本格的な商業活動へ進みました。転機となったのは、2015年にTwitterで毎週月曜日に投稿された「月曜日のたわわ」シリーズ。SNSでの話題をきっかけに2016年にはアニメ化・ネット配信されるなど、大きな注目を集めています。同人時代より「比村乳業」はコミックマーケットで長蛇の列ができる大手サークルとして知られており、その効率的な頒布方法は「アトラクション」「比村サーキット」と愛称で呼ばれるほど話題となりました。
代表作は『
月曜日のたわわ』。Twitterでの短編投稿から始まった企画で、その後シリーズ化され20巻を超える商業展開にも至っています。作家が最も影響を受けた作品は天王寺きつねの『オルフィーナ』で、その他『
ヴィンランド・サガ』『
ドリフターズ』『
ヒストリエ』などを好む多彩な美術感覚を持ちます。作風の最大の特徴は、トレードマークとなった青色を基調としたイラスト。この青は元々ジンクスとして下書きに用いていた色から発展したもので、作品全体に統一感と独特の世界観をもたらしています。
『
月曜日のたわわ』は同人版が主な作品で、現在も連載が続いています。この作品はTwitter投稿という出自から、短編的で読みやすく、SNS時代の漫画表現の可能性を体感できる点が魅力です。比村乳業の作風を知りたいなら、まずは『
月曜日のたわわ』から入るのが自然な流れ。同人作品としてのコミックマーケットでの購入や、商業化版の入手も可能です。現在も新作が投稿・刊行されている活動中の作家であり、青色のビジュアルスタイルと、SNS時代に適応した創作活動は、新しい漫画表現に関心のある読者にとって注目の存在です。