新井すみこは、Twitterでの連載から出発した現代の漫画作家です。2022年4月より自身のTwitterで『
気になってる人が男じゃなかった』の連載を開始し、SNS発信の作品が書籍化・テレビアニメ化される時代を象徴する作家として注目を集めています。デジタルネイティブな発信方法でありながら、作品は繊細な心理描写と青春の葛藤を丁寧に描く手腕を持ちます。2023年には複数の漫画賞で受賞・受賞候補となり、「次にくるマンガ大賞2023」ではWebマンガ部門で1位、「このマンガがすごい!2024」ではオンナ編2位を獲得するなど、読者からの支持が非常に厚い作家です。
『
気になってる人が男じゃなかった』は、ロック好きな陽キャギャルの高校生・大沢綾が、CDショップで気になっていた「おにーさん」の正体がクラスメイトの女性・古賀美月だったという設定から始まる百合漫画です。最初の印象とのギャップ、淡い恋心の芽生え、そして相手の真実を知った時の揺らぎなど、高校生活における人間関係の機微を丁寧に描いています。キャラクターデザインは親しみやすく、感情表現は素朴かつ直感的。新井の作風は、派手な装飾よりもキャラクターの内面世界を重視し、読者の心に共鳴する瞬間を大切にしています。『
泣き顔百合アンソロジー』では複数の作者による短編を収録するなど、百合というジャンルへの深い向き合い方が伺えます。
新井すみこの入門には『
気になってる人が男じゃなかった』から始めるのが最適です。SNS連載から生まれた作品で、読みやすいボリュームながら心に残る内容が特徴。現在、KADOKAWAより単行本が刊行中で、全4巻が既刊です。テレビアニメ化が決定しているため、アニメ化前に漫画を読んでキャラクターの微妙な表情や空気感を感じるのも良いでしょう。百合漫画に興味がある方、青春群像劇を楽しみたい方、SNS発信の現代漫画に触れてみたい方すべてに推薦できます。