久川航璃は、小説投稿サイト「カクヨム」で活動する創作者です。2020年に連載を開始した『
拝啓見知らぬ旦那様、離婚していただきます』が第6回カクヨムWeb小説コンテストの恋愛部門大賞を受賞し、KADOKAWAのメディアワークス文庫から書籍化されました。この作品は後に漫画化も実現し、2025年の「みんなが選ぶ!!電子コミック大賞2025」で大賞を受賞するなど、創作サイトでの活動から商業化へと成功を収めています。現在も複数の作品を連載中で、特定ジャンルに特化した作家というより、恋愛を軸とした多様なストーリー展開を手がけています。
代表作『
拝啓見知らぬ旦那様、離婚していただきます』は、政略結婚で異なる文化圏に嫁いだヒロイン・バイレッタが、不在の夫アナルドとの関係を築きながら新しい人生を歩む物語です。最初は疎遠だった二人の距離が徐々に縮まっていく過程が丁寧に描かれ、異世界設定の中での婚約関係という独特なロマンスが魅力となっています。他の作品『
大聖女は天に召されて、パン屋の義娘になりました。』や『
英雄様、ワケあり幼妻はいかがですか?』『傲慢公爵は'偽り修道女'の献身的な愛を買う』も、契約や立場の違いから始まる人間関係、身分差を乗り越える恋愛をテーマにしています。久川の作風は、見知らぬ者同士が寄り添う過程を丹念に描き、異世界の世観設定と相手を理解しようとする心情描写が共通して見られます。
入門作としては、最も評価が高く刊行も進んでいる『
拝啓見知らぬ旦那様、離婚していただきます』をお勧めします。小説版はメディアワークス文庫(
KADOKAWA)から6巻まで発売中、2025年現在も連載中です。漫画版は紬いろと作画で「コミックシーモア」などで配信されており、こちらも2025年の電子コミック大賞を受賞したばかりです。小説版の詳細な心情描写と漫画版の視覚的な楽しさで、どちらから入るかは読み手の好みで選べます。他の作品も連載中のため、この作家の恋愛ロマンスの多様なバリエーションを追っていくことも可能です。