スティーブ・リーバーはアメリカンコミックス界を代表するライターの一人です。大型ヒーロー作品の脇役や二軍チームにスポットライトを当て、彼らの内面や葛藤を丁寧に描くことで知られています。DCコミックスとマーベルの両陣営で活躍し、既存キャラクターの新たな魅力を引き出すストーリーテリングに定評があります。主流のヒーロー作品とは異なる視点から、名もなき活動家たちや脇役キャラクターの人間ドラマを掘り下げることが、リーバーのシグネチャーともいえる手法となっています。
『
ホークアイ』はマーベルの弓使いヒーロー、クリント・バートンを主人公にした作品で、スーパーパワーを持たない戦士の葛藤と成長を描きます。『
ゴッサム・セントラル』はDCの警察官たちの視点からゴッサム・シティの日常を追い、バットマンの影に隠れた市井の英雄たちを浮き彫りにします。『
スーペリア・フォーズ・オブ・スパイダーマン』ではスパイダーマンの二軍チームを中心に、能力ある者たちの葛藤を描きます。リーバー作品の共通項は、大型ヒーローの後背地で活動する人間たちの人生に光を当てる点。超大国的なスケールの物語ではなく、個々のキャラクターの心理や人間関係に重点を置き、派手さより深掘りを優先する作風です。
リーバーの作品はいずれも単体で完結する傾向が強く、入門作品としては最も人気の高い『
ホークアイ』からの開始をお勧めします。マーベル作品への造詣がなくても、一人の人間ドラマとして楽しめます。『
ゴッサム・セントラル』はDCユニバースの知識があると味わい深いですが、警察手帳ドラマとしても独立して読めます。いずれも複数巻が刊行されており、紙版・電子版ともに入手可能なものが多くあります。連載中の作品も多いため、今後の展開も期待できます。