松木いっかは愛媛県出身の漫画家。河原デザイン・アート専門学校を中退し、漫画の道へ進んだ。2021年11月に『マンガワン』と『裏サンデー』で同時連載を開始した『
日本三國』により、大きな注目を集めた。デビュー作となるこの作品は、わずか数年で累計発行部数100万部を突破する成功を収め、舞台化やテレビアニメ化といったメディアミックス展開にまで至っている。比較的新しい世代の作家でありながら、既に多くの読者から支持を得ている。
『
日本三國』は、文明崩壊後の日本を舞台にした長編漫画。米国と中国の核戦争、難民流入、パンデミック、大震災といった複合的な危機を経て、国家が滅亡した日本。人口が激減し文明が後退した世界で、軍閥割拠の戦国時代さながらの状況へと陥った日本列島を舞台に、天才青年が奇才軍師として活躍する様を描いている。近未来という現実的な設定と、歴史冒険ロマンを組み合わせた独特の世界観が特徴。政治的な大混乱から個人の知略や人間関係に至るまで、マクロとミクロの両面から人間ドラマを構成しており、戦略性と感情面のバランスを重視した物語作りが印象的である。
『
日本三國』から入るのが自然な選択肢。2021年の連載開始から現在も続いており、『マンガワン』と『裏サンデー』で連載中。7巻まで刊行されており、紙書籍での単行本化も進んでいる。2026年4月からテレビアニメが放送中となっているため、アニメから入って漫画で詳細な描写や背景設定を深掘りするという読み方も有効。長編作品のため、連載の進行に合わせて追いかけるのもよい。松木いっかの他の作品『
ブクロキックス』も5巻まで連載中だが、『
日本三國』がより多くのレビューを集めているため、まずこちらから始めることをお勧めする。