斎創は、イラストレーターとしての顔とマンガ家としての顔を持つ作家です。2008年ごろからトレーディングカードゲームの原画や児童書の挿絵を手がけ、ゲーム業界で活動を続けていました。2019年にゲームメーカーを退職してフリーになると、Twitterで発表していたオリジナル短編漫画が大きな人気を集め、フォロワー数は20万人を突破。特に『
うちの会社の小さい先輩の話』が2019年冬のコミックマーケットで同人誌として頒布されると大反響を呼び、これが商業化のきっかけとなりました。イラストの基礎が確かであることが活かされた作品群が特徴です。
最大の代表作『
うちの会社の小さい先輩の話』は、SNS発祥から同人誌を経て商業連載へと至った異色の経歴を持つ作品。背の低い先輩と主人公のやり取りを描いた日常系ラブコメで、「次にくるマンガ大賞2020」のWebマンガ部門で11位に選ばれ、シリーズ累計部数は70万部を突破しています。ほか『
イケメン彼女とヒロインな俺!?』『
いい夫婦の話』『
アラサー女勇者とショタオーク』など、多くの作品を並行連載しています。共通するのは、キャラクター同士のやり取りや日常のユーモアを丁寧に描く作風で、イラストレーターとしての絵の美しさと親しみやすさが融合した表現が特徴です。ロマンティックな関係性をありふれた日常の中で自然に描き出す手腕に定評があります。
入門作としては『
うちの会社の小さい先輩の話』がお勧めです。Twitterでの発表版から同人版、そして商業版と複数のバージョンが存在し、電子書籍での入手も容易です。単行本は12巻まで刊行され、現在も『竹コミ!』などで連載中。初めての読者であれば、この作品から始めるのが作家の魅力を最も効果的に知ることができます。複数の作品を同時進行で連載しているため、この作品に満足したら『
いい夫婦の話』など別シリーズへ進むと、キャラクターの共通点を発見する楽しさも得られます。既刊は竹書房系のプラットフォームでの配信や書籍版での購入が可能で、比較的読みやすい環境が整っています。