肋骨凹介は、インターネットとCOMITIA(同人誌即売会)を舞台に活動する漫画家です。個人サークル「肋屋」での同人活動を経て、2018年に『
宙に参る』で商業デビューを果たしました。
漫画との出会いは幼稚園か小学校のころ、『
星のカービィ デデデでプププなものがたり』を模写したことが始まりだったとのこと。独特のペンネームは、「肋骨が凹んでいるから」という個人的な特徴に由来していますが、インターネットで活動するにあたって「被らない」「覚えやすい」「特に意味がない」という実用的な要件で選ばれたものです。
影響を受けた作品は幅広く、『
セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』を筆頭に、『
吼えろペン』『
ドロヘドロ』『
ジョジョの奇妙な冒険』など、個性的でエネルギッシュな作品ばかり。また漫才やコント番組も中高生時代に繰り返し視聴しており、そうした多様な笑いやエンタメ表現が創作の土台になっています。
現在の代表作は『
宙に参る』(5巻、連載中)です。この作品は異能力を題材とした冒険漫画で、複数の能力者たちが織りなすストーリーが展開します。
肋骨凹介の作風の特徴は、影響元となった作品群からも推測できる、躍動感とユーモアの融合です。『
セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』や『
グラップラー刃牙』から受けた、キャラクターの個性を全面に押し出した表現や、『
ドロヘドロ』のような世界観の奥行きといった要素が、自分の作品に活かされていると考えられます。また、漫才やコント的なテンポ感とタイミングの工夫も見られ、アクションシーンと日常会話のメリハリが心地よく機能しています。
インターネットとCOMITIAで培われた、読者との距離が近い創作スタイルも、この作家の持ち味となっています。商業連載でもそうした自由度が保たれているのが特徴です。
肋骨凹介の作品を知るには、『
宙に参る』から始めるのが最適です。現在5巻まで刊行されており、連載中であるため続きが追える状態です。単行本版と特装版の両方が存在し、特装版には追加要素が収録されています。
作家のバックグラウンドとしてインターネット上の作品や同人誌を追うのも興味深いですが、現在はやはり商業作品である『
宙に参る』が最も入手しやすく読みやすいでしょう。異能力冒険という題材でありながら、ユーモアとキャラクター描写に力が入った作風なので、純粋なアクション漫画というより、エンタメ性の高い人間関係の物語として楽しめます。
影響を受けたという『
セクシーコマンドー外伝』や『
ドロヘドロ』などを既に読んでいる層は、その共通項を発見しながら読み進められるはずです。