広島県生まれの女性漫画家。児玉潤名義で2013年にデビューし、『心臓ちゃん』で作家活動を開始しました。同年にはアフタヌーン四季賞大賞を受賞するなど、新人時代から注目を集めていました。その後『アイ先生はわかない』『
突姉っ!』など雑誌連載を重ねる中で、作品をより早く読者に届けたいという思いから、2018年にペンネームを「うおやま」に変更。以降、ニコニコ漫画やpixivといった投稿サイトでの活動にシフトし、web発のヤンキーラブコメ『
ヤンキー君と白杖ガール』で大きな反響を得ました。その成功を背景に、週刊少年マガジンなど商業誌への掲載も並行して開始。現在も複数媒体で連載を展開する、web発の作家として新しい活路を切り開いています。
最大の代表作『
ヤンキー君と白杖ガール』は、顔に傷のあるヤンキー青年と弱視の女子高生の恋愛を描く4コマ漫画です。見た目や障害による社会的な生きづらさに直面するふたりの関係を通じて、偏見や先入観と向き合う過程を丁寧に紡いでいます。形式は4コマですが、話が連続するストーリー4コマの手法で、ラブコメとしての温かみと社会的テーマの重厚さを両立させています。『
日向さん、星野です。』は週刊少年マガジンでの連載作で、より幅広い読者層を対象とした作品。『
木暮姉弟のとむらい喫茶』『
きみと一緒に通いたい』といった最新作でも、人間関係の微細な感情や葛藤を丁寧に掘り下げる姿勢が一貫しており、キャラクターの内面性を大切にした作風が特徴です。
入門には圧倒的に『
ヤンキー君と白杖ガール』がおすすめです。この作品こそが作家の代表作であり、2021年にはテレビドラマ化『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜』も放映されました。電子版を含めた単行本は全8巻で完結しており、まとまった形で読むことができます。web発の作品ですが、現在は商業出版版として各電子書籍ストアやコミックサイトで購入可能です。作家のその後の作品を知りたい場合は『
日向さん、星野です。』で商業誌での描き手としての力量を確認でき、最新作の『
木暮姉弟のとむらい喫茶』『
きみと一緒に通いたい』では、より実験的・多角的な作風を体験できます。どの作品も障害や葛藤に向き合う誠実な視点が貫かれており、作家の一貫した魅力を感じられるでしょう。