茅原クレセは鳥取県出身の漫画家で、1994年生まれ。2018年に小学館のウェブコミック配信サイト『裏サンデー』『マンガワン』に掲載された『
ヒマチの嬢王』でデビューしました。自身がキャバクラで勤務した経験を持ち、その後も業界の取材を重ねることで、夜の街に関わる人々の現実をリアルに描く作家として活動しています。ウェブコミック出身でありながら、長期連載作品を複数抱える実力派です。業界を過度に悪く描くのではなく、かといって美化もしない、バランスの取れた視点が特徴となっています。
最大の代表作は『
ヒマチの嬢王』で、テーマは水商売の世界。長期連載で読者数も多く、作家を代表する看板作品です。もう一つの主要作は『
星屑の王子様』で、こちらは歌舞伎町のホストクラブを舞台にしています。コメディタッチを基調としながらも、ホストの営業手法や客の人間関係など業界の闇も相応に描写しており、ユーモアと現実感のバランスが印象的です。近年は2025年から施行された改正風営法の内容も作中に組み込むなど、時事性にも目を向けています。共通するテーマは「夜の街の人間ドラマ」で、そこに関わる人物たちを単純に善悪で判断せず、複雑で一筋縄ではいかない存在として描く作風です。
『
ヒマチの嬢王』はレビュー数が最も多く、入門作として最適です。連載中で現在も小学館のウェブコミック配信サイトで読むことができます。『
星屑の王子様』も同じく連載中で、ホストクラブという異なる舞台で作家の筆力を感じられます。どちらのシリーズも現在進行形で更新されているため、リアルタイムで新展開を追う楽しみがあります。水商売やナイトライフ業界に興味がある人、人間関係の葛藤を描いた作品が好きな人に向いています。