矢村いちは、TwitterなどのSNSで創作を発表していた漫画家です。失声症を抱える少女と、ぶっきらぼうな少女が織りなすドラマを描いた『
声がだせない少女は「彼女が優しすぎる」と思っている』がTwitterで大きな反響を呼び、総閲覧数4000万超、16万いいねを獲得。この作品が認められ、2020年11号から『
週刊少年チャンピオン』での連載がスタートしました。SNS発信から商業誌への登用は、現代的なキャリアパスを示す例となっています。作品は「次にくるマンガ大賞2020」コミックス部門8位、「WEBマンガ総選挙2020」5位など、読者投票型の賞で高く評価されており、幅広い層からの支持を獲得している作家です。
矢村いちの代表作『
声がだせない少女は「彼女が優しすぎる」と思っている』(通称「声カノ」)は、声を出せない真白 音と、キツい性格の心崎という正反対の二人の少女を中心に描くラブコメディです。障害や個性の違いがありながらも惹かれ合う二人の関係を丁寧に紡いでいきます。この作品の魅力は、単なる恋愛模様にとどまらず、コミュニケーションの形の多様性や、相手を思いやる心の温かさが随所に表現される点です。また、『
モンスターストライク 下町ハローワールド』ではゲーム原作の作品に携わり、幅広いジャンルへの対応力も示しています。矢村の作風は、キャラクターの心情描写を丁寧に扱い、読者の共感を引き出す繊細なストーリーテリングが特徴です。
矢村いちの入門作は、やはり『
声がだせない少女は「彼女が優しすぎる」と思っている』です。Twitter時代の評判を実証する傑作で、現在13巻まで刊行されており、連載も継続中のため、最新まで追いかけることができます。電子書籍版も配信されているため、アクセスも良好です。この作品で矢村の繊細なキャラクター描写と、人間関係の奥行きある描き方を堪能できます。次のステップとしては『
モンスターストライク 下町ハローワールド』へ進むことで、原作モノでの矢村の手腕を確認できるでしょう。どちらも連載中のため、継続的に新刊が刊行される環境にあり、ファンとして追いかけやすいのも利点です。